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  >  Featured   >  ラスベガスから行くグランドキャニオンドライブ【1泊2日 モデルコース】
2022/05/27   2023/09/24

世界遺産にも登録されている、アメリカ・アリゾナ州にある「グランドキャニオン」。ラスベガスからは、車で4時間半ほど。ラスベガスとセットで訪れる方も多いと思います。

今回は、グランドキャニオンへの行き方や、アリゾナを巡る1泊2日のモデルコースを紹介します。

目次

    日帰り?宿泊?

    ラスベガスからグランドキャニオンへは、旅程に余裕がなければ、日帰りでも行くことができます。しかし、車で行こうとすると、休憩を除いても片道4時間半、往復9時間の長旅になります。早朝に出て、数時間グランドキャニオンに滞在して、夜帰ってくるという過酷な旅…。その場合は、個人で運転していくのはキツいので、ツアー参加をおすすめします。

    またより短時間で楽しみたいという方には、飛行機というオプションもあります。1時間かからず、移動することができます。

    しかし旅程に余裕があるのであれば、「宿泊」がおすすめです!グランドキャニオンが一番綺麗に見えると言われている、夕日と朝日をしっかり見ることができるからです。

    さらに、おすすめはレンタカーを借りてドライブです!ラスベガスからの道中には、ルート66、ピクサー映画「カーズ」の舞台となったオールドアメリカンを感じられるセリグマンがあり、寄り道も楽しめます。さらにアリゾナ州には、セドナやアンテロープキャニオンなど、グランドキャニオン以外にもたくさんの見どころがあります。

    時間を気にすることなく、自分たちのペースで大自然を堪能できるので、ぜひレンタカーを借りてドライブにチャレンジしてみてください。

    ホテルはどこに?

    グランドキャニオン国立公園の中か外(Tusayan ツサヤン)に泊まる選択肢があります。せっかくなら公園の自然の中で過ごしたい、観光に便利なところがいい、という場合には、公園内がおすすめです。

    国立公園内で探すなら

    サウスリムかノースリムか

    グランドキャニオン国立公園は、South Rim(サウスリム)とNorth Rim(ノースリム)、2つのエリアに分かれていますが、観光でメジャーなのは、サウスリムです。(ノースリムは積雪量が多く、雪がない約半年間しか入れず、ホテルも1つなので予約も難しいようです。)

    サウスリムにある6つの宿泊施設

    サウスリムには、6つの宿泊施設があり、夕日で有名なホピポイント・ピマポイント方面か、朝日で有名なマーサーポイント方面かに分かれます。

    夕日で有名なホピポイント・ピマポイント方面

    中でも一番安いマスウィックロッジに宿泊した際の体験記も参考にしてみてください。

    朝日で有名なマーサーポイント方面

    国立公園外で探すなら

    国立公園外でホテルを探すのであれば、公園内のビューポイントまで車で20分ほどで行ける街「ツサヤン(Tusayan)」に泊まるのが一般的です。

    レストランが充実していて、映画館などもあります。自然以外も楽しみたい、安定したインターネットが欲しい場合には、ツサヤンで探すのがおすすめです。

    レンタカーで行く、1泊2日グランドキャニオン モデルプラン

    実際に私が行った、おすすめモデルプランをご紹介します。

    1日目

    レンタカーを借りて、出発!左車線、左ハンドルに気をつけて、安全運転で行きましょう。まずは、キングスマンを目指して、1時間半のドライブです。

    Kingman(キングマン)は、ラスベガスから一番近いルート66の町です。 休憩&早めのブランチは、カリフォルニア生まれの人気ハンバーガーチェーン「IN-N-OUT BURGER(インネンナウトバーガー)」がとっても美味しくておすすめです!ローカルに愛され、アメリカ西海岸のソウルフードになっています。

    メニューはシンプルに、ダブルバーガー(ダブルダブル)・チーズバーガー・ハンバーガー・フライドポテト(フレンチフライ)のみ。

    ただ実は、「Not So Secret Menu(そんなに秘密ではない裏メニュー)」というのが存在します。その中でも、ハンバーガーやポテトの「アニマルスタイル」が人気。ピクルス・炒めたオニオン・特製ソースが追加され、ポテトの場合はさらにチーズも追加されます。写真では、片方のポテトをアニマルスタイルに変更しています。

    ファーストフードなのに、ハンバーガーには新鮮なレタス・トマト・オニオンが入っています。さらにミートパティは冷凍せず、ポテトもお店でじゃがいものカットからしているそう。この美味しさ、クオリティで、ハンバーガーが$2.10というリーズナブルな価格設定も驚きです。

    次に立ち寄るルート66の町が、Seligman(セリグマン)です。

    ハイウェイの発達により1985年に廃線となったルート66を、観光資源化して保存しようと推進した、エンジェル・デルガディーロさんが住まれています。ピクサー映画「カーズ」の舞台ともなった町であり、オールドアメリカンを味わうことができます。徒歩で回れるほど小さいですが、写真を撮りたくなる光景がそこら中に広がっています。

    エンジェル・デルガディーロさんの理容室

    セリグマンで観光の中心と言えば、Angel Delgadillo’s Barber(エンジェル・デルガディーロさんの理容室)です。元々あのエンジェルさんが経営していた理容室ですが、今はお土産ショップになっていて、様々なルート66グッズが揃っています!

    デルガジロスノーキャップ

    もう一つ外せない観光地は、ファーストフード店のDelgadillo’s Snow Cap(デルガジロスノーキャップ)です。エンジェルさんのお兄さんが始めたお店だそうです。

    お店の裏側に回ると、カーズのモデルとなったクラシックカーたちが、ずらーっと並んでいます!元々、廃車となったクラシックカーに目をつけて、お店の宣伝として飾っていたそうです。カーズの製作者たちは、エンジェルさんの話やこれらのクラシックカーからヒントを得たと言われています。

    ルート66の道路マークは、キングマンやセリグマンにもありますが、交通量が多かったりなかなかゆっくり撮影ができません。そんな中おすすめなのが、Williams(ウィリアムズ)です。

    セリグマンから向かっていくと、ウィリアムズの入り口に綺麗なルート66道路サインがあります。

    しかも、黄色いポールが立てられていて車が来ないようになっているので、車を近くに駐車し、ゆっくり道路上で撮影することが可能となっています!

    そろそろまたお腹が空いてくる頃なので、ウィリアムズでご飯を。カフェやレストラン様々ありますが、Pine Country Restaurant(パインカントリーレストラン)というところに行ってみました。スパイシーなものが食べたくなり、バッファローチキンサンドをオーダー。

    パイを推しているレストランのようでした。

    ウィリアムズから約1時間。ついに、グランドキャニオン国立公園に到着です!

    レンタカーの場合は35ドル、入り口で入園料を払います。1週間出入りが可能となるので、レシートはとっておきましょう。

    まずはロッジに向かいます。グランドキャニオンサウスリムの宿泊施設は、公園に入ってからさらに20分ほどのところに位置しています。

    標高が高く気温差が激しいので、夕日を観に行く際には暖かい服を忘れずに!

    まずはメジャーなビューポイント、Mather Point(マーサーポイント)へ。車で7分ほど。駐車場があるので、近くまで車で行くことができます。

    公園内には、鹿がたくさんいます。日本で出会う鹿とはサイズが全然違い、とても大きくて迫力があります。ほとんどがメスで、オスに会うのは珍しいみたいです。

    ビューポイントへ着くと、壮大な景色が広がり圧巻です!

     

    サンセットを鑑賞するのにおすすめなのは、Hopi Point(ホピポイント)とPima Point(ピマポイント)です。3〜11月の間は車では行くことができず、徒歩か観光案内所から無料の赤のシャトルで向かいます。手前にあるのがホピポイントです。

    夕日に照らされて、グランドキャニオンが赤く染まる様子は圧巻です。

    夕日が沈むと、一気に寒く、そして暗くなるので気をつけましょう。乗ってきた赤のシャトルの反対方面に乗って戻ることができます。

    公園内の夕食は、食べられる場所が限られているので気をつけてください。2022年4月に訪れた際は、20時を過ぎて入れるのがYavapai Tavern(ヤバパイタバーン)のみ。唯一22時までオープンしていました。

    唯一のレストランなので、混雑はしています。(並び始めてからオーダーまでは40分ほどかかりました。)料理はカジュアルなアメリカンです。

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    夕食が終わったら、ロッジでゆっくり。明かりが少ないので、星が綺麗です。(手持ちのiPhoneでも多少写ります。)

    翌朝は、朝日を観に早起きとなるので、早めに寝て、備えましょう。

    2日目

    朝は早起きして朝日鑑賞へ。朝日は、マーサーポイントがおすすめです。

    せっかくなので、マーサーポイントから車で3分のYavapai Point(ヤバパイポイント)にも立ち寄ります。視界が開けていて、開放感のあるポイントです。

    マスウィックロッジに戻り、ロッジのMaswik Food Court(マスウィックフードコート)で朝ごはん。写真は、Ham & Vegetable OmeletとBreatfast Burittoです。

    少しロッジでゆっくりして、7:40に出発します。目指すはロウアーアンテロープキャニオン!

    途中のGrand View Point(グランドビューポイント)で一瞬立ち寄り。

    そこから2時間、車を走らせます。

    Lower Antelope Canyon(ロウアーアンテロープキャニオン)へ。

    アンテロープキャニオンは、アッパーとロウアーで迷うところですが、ロウアーを推している人が多いです。アッパーの方がメジャーですが、有名な光のビームが見られるのは7月〜9月上旬の午前中のみなので、注意が必要です。一方ロウアーは、光がたくさん入り、綺麗な写真が撮りやすいです。

    ロウアーアンテロープキャニオンを観光するには、ツアーの参加が必須です。ツアーは2社のみで、どちらもアメリカの先住民であるナバホ族によって運営されており、通常のツアーの金額は同じです(写真はKen’s Tours)。

    入り口に向けて、大地を歩いていきます。

    青と茶のコントラストがキレイ!

    そして結構急な階段を降りていきます。危ないので、階段では写真撮影が禁止されています。

    ちなみにロウアーアンテロープの中では、動画は禁止されています。SNSにアップすると、検知され連絡が来るのだとか。写真のみで楽しみましょう。

    ランチもKen’s Toursでいただきます。ナバホ族の伝統料理である、Navajo Taco(ナバホタコス)とNavajo Tea(ナバホティー)。

    ロウアーアンテロープから車で12分ほど。最後の目的地、ホースシューベンドです。

    10ドルを支払って駐車場に車を停めてから、砂漠道を15分ほど歩きます。暑い日には飲み物や帽子など持っていくことをおすすめします。

    穴のようなものが見えてきたらすぐそこです。

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    ホースシューベンドは、ロッキー山脈を流れるコロラド川の侵食によってできた峡谷です。以前は柵などもなかったようですが、最近は有名な観光地になり、道の舗装や柵の設置が進められたようです。

    目の前には、壮大な景色が広がります。全体を撮るには広角レンズがおすすめ。

    アリゾナを満喫したら、そろそろラスベガスに向けて帰ります。ドライブ途中の景色もワクワクする景色がたくさん。

    4時間半のドライブなので、小休憩を挟みながら安全運転で行きましょう。

    2日間の長旅、お疲れ様でした!