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2024/07/25   2024/08/04

リトアニアの世界遺産、10万を超える十字架が立ち並ぶ印象的な「十字架の丘」について、行き方や現地の様子をご紹介します。

目次

    十字架の丘の歴史

    「十字架の丘」は、リトアニアの北部シャウレイ(Šiauliai)にある10万本以上の十字架が立ち並ぶ丘です。

    この十字架の丘始まりは、リトアニアがロシア帝国の支配下にあった19世紀のようです。1831年のロシアに対する蜂起の後、そこで犠牲となったリトアニアの人々への追悼として十字架を立て始めたのが始まりと言われています。

    その後1917年にロシア帝国が崩壊後、今度はソビエト連合の支配下となったリトアニアでは、今度は抵抗の象徴として、リトアニアの独立を願って十字架を立て始めたそうです。

    そして1991年にリトアニアが独立宣言した後も、ここ十字架の丘は、自由を訴える人々が訪れる場所となっています。1993年には、ローマ法王パウロ2世が訪れ、祈りを捧げられたことで、カトリックの聖地ともなりました。さらに2001年には、ユネスコの無形文化遺産にも指定されました。

    現在でも十字架を立てることができるので、数は年々増えており、今は10万本以上あると言われています。

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    十字架の丘の様子

    十字架の丘は、シャウレイの街の中心からは11kmほど離れたところにあります。

    道路に面した入り口近くから、十字架が並んでおり、奥に進んでいくほどに十字架の密度が高くなっていきます。ローマ法王が訪れた年である1993が刻まれた記念碑のようなものもありました。

    そして程なくして丘の前に到着。視界に入りきらないほどの十字架が並んでいる景色は圧巻。悲しみ、希望、祈りなど様々な想いが感じられ、なんとも言えない感情になりました。

    近づいてみると、大小形様々な十字架が並んでいます。日本語が書かれたものもいくつかありました。

    丘の手前にも大きな十字架が。ここにもローマ法王の言葉が刻まれていました。

    “Thank you, Lithuanians, for this Hill of Crosses which testifies to the nations of Europe and to the whole world the faith of the people of this land.(リトアニアの皆さん、信仰の強さを、ヨーロッパ諸国そして全世界に証明する、この十字架の丘に感謝します。)”

    さらに少し離れたところには、ローマ法王が訪れる際に建てられた礼拝堂もあるので、見逃さないように注意してください。

    十字架の丘への行き方

    十字架の丘へ行くには、まずシャウレイ(Šiauliai)という街を目指します。シャウレイは、ラトビアの首都リガから134km、リトアニアの首都ヴィリニュスから211kmのところにあります。

    ラトビアとリトアニアを横断するのであれば、リガ → シャウレイ → ヴィリニュス(またはその逆)のルートがおすすめです。

    リガからシャウレイの行き方

    ラトビアの首都リガからシャウレイまでは、電車またはバスで行くことができます。

    電車だと2時間弱で行くことができ、€17,00〜で行くことができますが、本数が少ないので、旅程と合えば利用するのがおすすめです。LTG LINKから、時刻表の確認やチケットの購入が可能です。

    バスだと2〜2.5時間ほどかかり、お値段は€31。本数は多いので、フレキシブルに旅程が組めます。チケットは、Omioというサイトなどから購入することができます。

    私が利用したリガ - シャウレイのバス

    ヴィリニュスからシャウレイの行き方

    リトアニアの首都ヴィリニュスからシャウレイまでも、電車またはバスで行くことができます。

    電車だと2時間半前後、€9.30〜。ヴィリニュス – シャウレイ間は本数がたくさんあるので、便利でおすすめです。LTG LINKから、時刻表の確認やチケットの購入が可能です。

    バスだと、3時間半前後かかり、€17.40〜。チケットは、Omioというサイトなどから購入することができます。

    私が利用した シャウレイ - ヴィリニュスの電車

    シャウレイから十字架の丘までの行き方

    十字架の丘は、シャウレイの電車の駅から車で16分、バスターミナルから車で18分のところにあります。

    時間を優先するのであれば、タクシー配車アプリ「Bolt(ボルト)」を使って、タクシーで往復するのがおすすめです。価格は、片道€8ほどです。

    リーズナブルに行きたい場合には、バスターミナルから出ている路線バスを使います。シャウレイまで電車で来た方は、バスターミナルまで15分ほどまず歩きます。

     Joniskis行きのバスに乗り、Domantaiという駅で降り、そこからさらに30分弱歩きます。価格は、片道€0.9。バスは、1時間に1本ほどしかないので、事前に時刻表を調べてから行くことをおすすめします。

    シャウレイのバスターミナル

    大きな荷物は、バスターミナルで預けて

    スーツケースなどの大きな荷物は、バスターミナルで預けられるところがあります。十字架の丘はスーツケースを持っていけるようなところではないので、ぜひ利用してみてください。

    ツアーを利用する方法

    十字架の丘へ行くには、シャウレイまで電車やバスで行き、さらにローカルバス+徒歩30分 または タクシーと、多少ハードルが高いです。

    もっと気楽に行きたいという場合には、ツアーを利用するのも選択肢です。私がよく利用するのは、海外オプショナルツアーを提供している日本発の会社「ベルトラ(VELTRA)」です。

    リトアニア 十字架の丘 日帰り観光ツアー <車+ガイド貸切/ヴィリニュス発>というツアーiconであれば、日本語か英語のガイドが選べ、ヴィリニュスのホテルの送迎がついて、移動を気にせず気軽に十字架の丘まで行くことができます。

    シャウレイでのおすすめレストラン

    シャウレイでランチを食べるのであれば、地元で大人気のリトアニア料理がいただける大衆食堂「セナシス・ソーディーアス(Senasis Sodžius)」がおすすめです。

    リトアニアの代表的なピンクの冷製スープ「シャルティバルチャイ」や、メインの定番「ツェペリナイ」などがとても安価においしくいただけます!

    シャウレイで立ち寄りたいチョコレートショップ

    シャウレイの中心部は、落ち着いていて、のどかな雰囲気です。

    シャウレイの街の中で行っておいた方がいいのが、リトアニアで有名なチョコレートショップ「ルタ(Ruta)」です。ここシャウレイで創業したルタは、日本の百貨店などでも時々販売されるほど有名です。ショップには、カフェや博物館も併設されていて、一息つくのにもおすすめです。

    私も現地でチョコレートを購入しましたが、甘さ控えめで食べやすく、とてもおいしかったです。

    まとめ

    リトアニアやラトビアに訪れるのであれば、他では感じられない独特の雰囲気に包まれている十字架の丘は一軒の価値ありです。

    リトアニアやラトビアの首都からは少し距離があるので、この記事を参考にするか、ツアーなどを利用してぜひ行ってみてください。