「いつかは本場フィンランドのサウナを体験してみたいね」
そんな憧れがきっかけで、フィンランドとバルト三国のサウナを巡る旅をすることになりました。
7泊10日で4カ国。弾丸で巡る海外サ旅に行ってきます!
ゴールデンウィーク前の金曜日。朝からうかれた気分を抑えながら出社。
「今日を乗り越えたらフライト〜」
と思っていたのも束の間。旅行中できる限り離れられるよう、今日どれだけ仕事を落ち着かせられるか。時間との戦いでした。
なんとか業務にキリをつけ、急足で東京駅に向かい、リムジンバスへ。そのまま成田空港に直行しました。
高速を進むバスの中。まだ時々仕事のメールに対応しつつ、今成田に向かっているんだ〜とふと思い、徐々に頭が仕事から旅行モードへ切り替わっていくこの時間が好きです。
- 19:20 成田空港
成田空港に到着してみると意外にもがらがら。ゴールデンウィーク前の金曜夜なので、もっと混んでいるのを覚悟していました。そして日本人があまりおらず、全体の15%くらい。仕事後直行という無謀なスケジュールを立てる人は少ないのでしょうか。
今日の飛行機は、JALとフィンエアーのコードシェア便。チェックイン・バッゲージドロップは、JALのカウンターではできず、フィンエアーで行うとのことでした。
ラウンジでゆっくりシャワーを浴びたい、ご飯も食べたいと思っていたので、早めに来たのですが、フィンエアーのカウンターがまだ空いていないという誤算…。
カウンターオープンは、出発時刻の2時間前?3時間前?Twitterで調べても情報が錯綜していました。いつまで待たなければいけないのか不安でしたが、出発時刻3時間前にオープンとなり、無事バッゲージドロップできました。
出国をして、JALのサクララウンジへ。ここまで来ると、旅行の実感が湧いてきます。
まずは、夜ご飯をいただきます。パン以外はビュッフェではなく、オーダー制になってました。
ベジタブルチップサラダと特製ビーフカレー(小)をお願いしてみました。機内食も味見したいので、少なめにしておきました。
カレーはもちろん安定のクオリティーなのですが、ベジタブルチップサラダもパリパリの歯ごたえと、オリーブオイル&塩の組み合わせがよく、お代わりを悩むほど美味しかったです。
ラウンジは現在22時まで営業、シャワーは21時までだったのですが、ぎりぎり駆け込みで浴びさせてもらいました。仕事帰りの旅行にはとってもありがたいです。さっぱりして準備万端!
- 23:05 フライト: 成田 → ヘルシンキ
フライトの出発予定時刻がなぜか15分前に変更されていました。遅くなるのはよくあることですが、早まることもあるんですね。
ただ結局ゲートオープンが遅れ、定刻通りの出発になりました。
人生2回目のフィンエアー(Finnair)です。機内食が美味しかったイメージがあるので、楽しみにしていました。
軽くうたた寝をすると、すぐご飯の時間になりました。エコノミーの機内食はチョイスはなく、ハンバーグのみ。やはり、柔らかくて味付けも美味しくて、地上でお弁当として出されても十分満足できるほど美味しかったです。野菜も新鮮なのも感動しました。マリメッコの紙ナプキンや、かわいい木のカトラリーなど、いちいちテンションが上がります。
そのあとは、持ち込んだアイマスクのおかげで爆睡!
着陸前に運ばれてきたご飯は、ラタトューユの入った美味しいマフィンでした。
北極圏を通って13時間のフライトでしたが、ぐっすり寝れたため、あっという間でした!
北極圏ルートを通ると、証明書がもらえると聞いていたので、降りるときに一応聞いてみたのですが、ないとのことでした。残念。(後日、帰りのフライトではもらえました!行きは北極圏から微妙にずれてたということなのでしょうか……)
- 6:10 ヘルシンキ空港到着
早朝6時過ぎ、ヘルシンキ空港に到着しましたー!!
さすがデザインの国、空港内でもどこを見ても洗練されていておしゃれです。
- 7:24 電車:ティックリラ → タンペレ
今日は首都のヘルシンキではなく、世界のサウナ首都(The Sauna Capital of the World)と呼ばれている「タンペレ(Tampere)」で過ごすので、ここからさらに移動が必要です。
電車のタイミングがぎりぎりだったので、空港から近くの駅ティックリラ(Tikkurila)までウーバーで向かいました。ウーバー車内でオンラインチケットを買っておいて、電車に飛び乗りました。
そこから2時間、タンペレへ。
- 9:25 タンペレ到着
タンペレ駅へ到着!気温は6度。寒いです…!
スーツケースがあるので、まずはホテルに預けにいきます。
- 9:35 ラップランドホテルズアリーナ
今回予約したのは、駅から徒歩7分のラップランドホテルズアリーナ(Lapland Hotels Arena)です。
フィンランドの北の方、ラップランドをテーマにしたホテルで、トナカイや暖炉などの装飾があり、フィンランドの北欧らしい雰囲気を感じることができるホテルでした。
チェックイン時間は15:00にも関わらず、ラッキーにも部屋の準備ができていて、もうチェックインさせてもらえました!部屋も綺麗で、いい香りもするー!
今回はなんと… 憧れのサウナ付き部屋です!夜にじっくり楽しみたいと思います。
- 10:30 朝ごはん@タンペレマーケットホール
身支度を整えて、バス・トラムの1日乗車券を買って、準備OK。(【タンペレ】簡単で便利!タンペレ市内でのバス・トラムの乗り方(フィンランド))
まずは朝ごはんを食べに出発!タンペレマーケットホール(Tampere Market Hall)というマーケットで食べることにしました。
レトロ感もあって清潔感もあり、美味しそうなものがたくさん並んでいるマーケットでした。
ヨーロッパのマーケット!!!という雰囲気にテンション上がります。
日本食のお店もありました。
もちろんサーモンもたくさん。あー美味しそう!
サーモンのオープンサンドのあるカフェ「Aniitta」を発見したので、こちらで朝ごはんをいただくことにしました。
フレッシュなサーモンとディール。とっっても美味しかったです!!日本からずっと移動してきてやっと一息。生き返りました。
とってもかわいいチョコレートを売っているお店も発見し、つい衝動買い。「Suklaata」というお店です。かわいいだけでなく、美味しくてもっと買えばよかった。特にヒヨコ(多分イースター限定?)がプラリネが入っていて好みでした!
- 11:30 ムーミン美術館
続いて、ムーミン美術館へ。
チケットを買って中へ。無料のロッカーもあって便利でした。
1階と地下に展示があります。触ると反応する光の展示や、捲れる巨大絵本など、子供も大人も楽しめる展示がたくさんありました。
あまりムーミンを予習して来なかったことを後悔。もう少しキャラクターとかお話とか知っていたら、より楽しめた気がします。
基本写真はNGですが、以下の2箇所は撮影がOKでした。
お土産ショップもあるので立ち寄りました。ムーミンには、こんなに色々なキャラクターがいるとは知らなかった。
外には小さなムーミン像もいるので、一緒に写真を撮るのがおすすめです!
- 12:30 サウナレストラン クーマ
いよいよフィンランドでの初サウナへ!再びバスでタンペレマーケットホールまで行って、そこから港の方へ歩いていきます。
そして到着!川沿いにある白い建物が、2018年にオープンしたサウナレストラン「Kuuma(クーマ)」です。
レストランで受付をして、サウナへ。水着で男女一緒に入るスタイルです。サウナは2種類。薪サウナとスモークサウナがありました。
日本を出てから20時間弱、ついにフィンランド本場のサウナへ潜入!!!
まずは、薪サウナから。日本では見たことない巨大なサウナストーブと長いラドル。大きな窓からは、綺麗なタンペレの港町が見えていました。
室温は、意外にも低め?体感70℃くらい。早速ロウリュにチャレンジです。
じゅわじゅわじゅわ〜
いい音!!!
フライトの疲れが一気に吹っ飛びました。体感温度は一気に上昇!さすがストーブの火力が違います。
熱くなったところでシャワーを浴びて外へ。水風呂は、プールと見せかけて天然の川。勇気を出して一瞬肩まで浸かって出ると、体が引き締まった感覚になります。リクライニングシートが並んでいるので、しばし休憩。ブランコもあって、自ら風を切って外気浴するのも新しかったです。
最高ーーー!1セット目からあまみが出て、ととのいました。
続いてもう一つの大きめのサウナへ。こちらはスモークサウナだそうです。スモークサウナは煤が舞っていて暗いイメージを持っていたのですが、全然違いました。
こっちの方が、温度も高めで人気のよう。隣接しているレストランでお酒も頼めるので、皆さんビールを持ち込んでサウナ内で飲んでました。日本では見ない光景。
地元の方にも話しかけてもらい、一杯奢ってまで頂いちゃいました。「日本の犬のアニメ知ってる」(結局何のアニメか分からなかった)という話や、「3500ユーロで自宅にサウナを建てた」話など。Kuumaでゆっくりするのは、地元の方にとっても有意義な休日の過ごし方だそうです。地元の方とも交流できて、素敵な思い出になりました。
1日中ここで過ごしたいところですが、他にも行きたいところはたくさんあるので、2時間弱経ったところで後にしました。
今日は、公衆サウナをあと2つ回るので、バスタオルが必要になり、タンペレマーケットホール周りで探しました。マリメッコやデパートを見ると、大体40€(6000円ほど)。結構値が張るなぁ、と思ってふらふらしていると、フィンランドのブランド「PENTIK(ペンティック)」で半額セールをやっているのを発見。結果20€でゲットできてよかったのですが、フィンランドでサウナ巡りをするのであれば、タオルをあらかじめ用意しておくのをおすすめします。
- 15:00 プーニッキ展望台
続いて、プーニッキ展望台(Pyynikki Observation Tower)へ。
長い行列を発見。人気のドーナツ屋さんの列でした。フィンランドイチ美味しいドーナツと言われているそうです。
せっかくなので、並んで購入してみました。
揚げたてのふわふわ。カルダモンというスパイスが入っていて、独特の味がする爽やかなドーナツでした。
展望台の上にも行ってみました。エレベーターか階段どちらでも行けます。せっかくなので階段で行ってみましたが、途中少し後悔しました。
風が強かったですが、タンペレの街並みと湖が見渡せて綺麗でした。
- 15:40 ラヤポルティサウナ
続いて、フィンランドに現存する最古の公衆サウナ「ラヤポルティサウナ(Rajaportin Sauna)」へ。黄色の外観やロゴが可愛く、入る前からわくわくするサウナでした!
フィンランド最古と聞いていたので、少し汚いのかなと思っていたのですが、歴史は感じつつも清潔感のある綺麗な施設でした。
こちらは男女で別々のサウナで裸で入ります。中は石造りで、1階でお湯を浴び、2階がサウナになっています。
男性側はバシャバシャロウリュをしているようでしたが、女性は比較的ロウリュせずみんなゆっくり入っている感じでした。
外気浴は、タオルを巻いてみんなそのまま外へ。タオルだけで外に出るのは背徳感でしたが、新しい文化を体験している楽しさがありました。寒いので、水風呂なしでも十分気持ちいいです!Kuumaとはまた違う、サウナの原点を経験できました。
- 17:00 ラウハニエミサウナ
続いて、もう一つサウナへいっちゃいます!
ナシ湖という湖の辺りにある「ラウハニエミ」という公衆サウナです。男女水着で入るスタイルで、2つのサウナがありました。
土曜日の夕方ともあって、とっても賑わっていました。熱々のサウナの中で、ロウリュをバシャバシャ。みんな思い思い楽しんでいて、幸せなオーラが漂っていました。
サウナを出ると、みんな湖に吸い込まれていきます。続々と湖に入っては出てくる人の列がシュールでした。体感3-4℃くらい?一瞬浸かるだけで十分ですが、とっても気持ちよかったです!
サウナの横には、自由に使えるグリルがあって、続々とソーセージを焼いていてとってもいい匂いが漂っていて無性に食べたくなりました。羨ましい……。
サウナの受付でもソーセージは売っているのですが、大量のパックしか売ってなさそうだったので、マーケットで数本調達して持っていくのがいいと思います。
- 18:30 サウナ@ラップランドホテルズアリーナ
観光がひと段落し、一回ホテルに戻ることに。せっかくなので、ホテルのサウナにも行ってみることにしました。
部屋にもサウナがついているのですが、ラップランドホテルズアリーナには、宿泊者皆が入れるルーフトップサウナもあります。ただ16-22時しかオープンしていないので、観光の合間に帰ってくる必要があります。
男女別の裸で入るスタイルです。
巨大ストーブにロウリュし放題。ルーフトップで絶景を見ながら外気浴もできて、最高でした!さすがフィンランド。ホテルについているサウナも侮れません!!
- 20:00 夜ご飯@タンペッラ
夜ご飯はTampella(タンペッラ)というレストランを事前に予約していました。川沿いのおしゃれなレストランです。20時なのに、まだこの明るさが不思議な感覚です。
ステーキやワインなどがいただけます。メニューにも、それぞれ合うワインが記載されています。
ノンアルコールでもおまかせで作ってもらえました。クランベリーベースが美味しかったです。
前菜。特にラムのタルタルが美味しかったです。
メインは、ダックとフィンランド牛をいただきました。ボリュームもあって満足です。
食べ終わるとようやく暗くなっていました。夜のレストランも綺麗でした。
- 22:30 ラップランドホテルズアリーナ
1日遊んで、ホテルに戻ってきました。今日はもう4つのサウナを回っていますが、最後部屋のサウナが残っています。
電源を入れて30分ほどで、75℃まだ温度が上がりました。ロウリュをすると、しっかり熱くなって上質なサウナでした。シャワーを浴びて、バスローブを着てベッドでととのうのは幸せでした。
フィンランドに来てまだ初日ですが、たくさん遊んでたくさんサウナに入って幸せな1日でした。