サウナと言えば、フィンランド。中でも最も公衆サウナの数が多く、「世界のサウナ首都(The Sauna Capital of the World)」と呼ばれている都市が、タンペレ(Tampere)です。
タンペレでサウナを巡るのであれば外せないのが、フィンランドで現存している最古の公衆サウナ「ラヤポルティサウナ(Rajaportin Sauna)」です。現地に実際に行って体験してきた様子や、行く際の持ち物や楽しみ方をご紹介します。
目次
どんなサウナ?
ラヤポルティサウナは、石造りのサウナストーブが特徴で、開業された1906年からほぼ変わらない状態で運用されています。営業日の朝には、何本もの薪を焚いてサウナストーンが真っ赤になるまで温めた後、ストーブを閉めておくことで、一日中保熱される仕組みになっているそうです。
オープンしているのは、週4日の月・水・金・土のみなので、行くときは曜日に注意してください。
サウナは男女別で一つずつ。水着は着用せず、裸で入るスタイルです。
行き方
ラヤポルティサウナは、タンペレ駅のある街の中心から少し西に行ったところにあります。タンペレ駅からは、バスを使って15分ちょっとです。タンペレは小さい街で、基本バスで簡単に回れるので、観光であれば1日乗り放題乗車券を購入して回るのがおすすめです。
ラヤポルティ(Rajaportti)のバス停を降りて先に見える、「SAUNA」の看板がついた黄色い建物の、レトロでかわいい施設です。
サウナの入り方
敷地内に入っていくと、「SAUNA」と書かれたサウナへの入り口があります。
中に入ると、番台みたいな受付があり、お支払い(月・水 8€、金・土 12€)。現金でもカードでも支払いは可能ですが、カード払いの場合裏のカフェでの支払いでした。
右に男性、左に女性の更衣室・サウナがあります。更衣室には、ロッカーがありません。貴重品は、受付で預かっていただくようお願いしましょう。
2階建てのサウナ室
浴室は2階建てになっています。1階にお湯が溜めてある場所があるので、バケツですくって浴びてから、2階のサウナエリアへ行きます。
写真はyle.fiさんの男性サウナのものですが、女性側も壁を挟んで同じ造りになっています。
名物ロウリュは時間によって変わる?!
公式ページによると、ラヤポルティサウナの名物はロウリュのようです。
フィンランドでも日本と同じく、男性側はがんがんロウリュをする一方、女性側はあまりせず、ゆっくりサウナに入る人が多い印象です。女性側は誰もロウリュをしていないと少し勇気がいるかもしれませんが、せっかくなのでチャレンジしてみてください。
上の方にあるストーブの蓋を開け、長い柄杓でロウリュすると、上から一気に熱が下りて来ます。サウナストーンの温度が1日を通して変わっていくので、夜になるにつれてより湿度の高い柔らかいロウリュになっていくそうです。ロウリュをする際に、「Could I…?(ロウリュしてもいい?)」と声をかけたり、誰かがロウリュしたときに「Kiitos(フィンランド語でありがとう)」と言うとそれきっかけで会話が始まったりします。そうでなくても気さくに声をかけてくださる現地の方も多かったです。
どきどきの外気浴
水風呂やシャワーはなく、1階のお湯で汗を流した後は外気浴になります。それでも気温が低いので、十分爽快です!
外気浴は外にあるベンチでするのですが… なんと男女タオルだけ巻いて出ていきます。公共の場でタオルだけで過ごすのは背徳感もあり、日本ではなかなかできない貴重な体験です。お酒を飲んじゃったり、談笑したり、みんなリラックスした時間を過ごしています。
まとめ
ラヤポルティサウナは、100年以上続く歴史あるサウナですが、清潔感があり趣もあって、とっても素敵なサウナです。
地元の方も多くフレンドリーで、真のフィンランドのサウナ文化を体感できます。フィンランド旅行に訪れた際には、ぜひ旅程にも組み込んでみてください。
ラヤポルティサウナ(Rajaportin Sauna)
- 営業時間:月・水 16:00 〜 22:00/金・土 14:00 〜 22:00
- 金額:月・水 8€、金・土 12€
- サウナの数:1(男女1つずつ)
- 持ち物:
- タオル:必要(レンタルは3€)
- ビーチサンダル:あると便利
- 水着:不要
- アメニティー・設備:
- ドライヤー:あり
- シャンプー・リンス・ボディーソープ:なし
- スキンケア用品:なし
- ロッカー:なし(貴重品は受付に)
- URL:https://www.rajaportinsauna.fi/index.ja.php
- 住所:Pispalan valtatie 9FI-33250 Tampere, Finland