南米エクアドルに位置する「ガラパゴス諸島」。100以上の島から成るガラパゴス諸島は、一度も陸続きになったことがなく、動物の楽園と呼ばれています。
せっかくガラパゴスに行くのであれば、より多くの島を周りたい!そんな方には、クルーズ船での周遊がおすすめです。滞在可能な島からのツアーでは行けないようなところまで、巡ることができるからです。
今回は、数あるガラパゴス諸島クルーズの中でも、船内のグルメにまでこだわった豪華な「セレブリティクルーズ」をご紹介します。
目次
セレブリティークルーズとは
セレブリティクルーズ(Celebrity Cruises)は、アメリカのクルーズ船で、有名なロイヤルカリビアンクルーズグループの一つです。
船内の料理はミシュラン三つ星シェフが監修していて、クルーズ専門誌でベストダイニング賞を受賞するなど、食にもこだわっています。アルコールも含め、オールインクルーシブなので、滞在中は気にすることなく好きなだけ飲み食いすることができちゃいます。
ガラパゴス諸島では、セレブリティ・フローラ、セレブリティ・エクスプロレーション、セレブリティ・エクスペディションの3種類が運行しています。
セレブリティ・エクスペディションの豪華な船内
私は「7 NIGHT GALAPAGOS SOUTHERN LOOP」という7泊8日のコースに参加し、バルトラ島、ノース・セイモア島、サウス・プラザ島、サンタ・フェ島、サン・クリストバル島、フロレアーナ島、イザベラ島、サンタ・クルス島、エスパニョーラ島を巡りました。
では、実際乗ったセレブリティ・エクスペディション(Celebrity Xpedition)の様子をご紹介します。
オープンレストラン「ビーグル・グリル」
船内に上がると、まずは4階の「ビーグル・グリル(Beagle Grill)」に辿り着きます。海を見渡せる気持ちの良いオープンテラスです。
ここにはランチの時間や島の散策から帰ってきたタイミングに、軽食が並びます。
「ディスカバリー・ラウンジ」
先に進むと、「ディスカバリー・ラウンジ(Discovery Lounge)」があります。いつでもドリンクが注文できるバーや、毎日の旅程説明が行われるプレゼンテーションが聴ける場が設けられているところです。
ガラパゴスにちなんだドキュメンタリーが流れたり、ちょうどサッカーワールドカップの試合があった日は、観戦もすることができました。
気になる客室
客室は、4〜6階にあります。写真は、5階のジュニアスイート(Junior Suite)ルームです。コンパクトですが、綺麗な作りです。
ベランダがあって外に出れるので、開放的です。昼間窓を開けて波の音を聞いてリラックスする時間が最高でした。
「ダーウィンズレストラン」
3階にある「ダーウィンレストラン」は、朝・昼・夜ご飯をいただくレストランです。
4〜8人掛けのテーブルがあり、他のゲストと相席して一緒に食べることもできるので、交流を深めることができます。
疲れを癒すジャグジー
最上階6階のデッキには、ジャグジーがあります。ハイキング後やシュノーケリング後に最高です!
夜に来て、星空鑑賞もおすすめです。
食べ過ぎた身体にはトレーニングも
オールインクルーシブでついつい食べ過ぎてしまった時には、ジムで運動することもできます。
私は使おうと思いつつ、結局使わないまま時が過ぎてしまいました。8日間の中で、誰か使っている姿は全く見ませんでした笑。
ミシュランシェフによるグルメ
セレブリティクルーズといったら、3つ星ミシュランシェフ監修のグルメです。私もグルメ基準でこのクルーズを選びました。
朝は焼きたてパンが美味しい!
朝は、美味しい朝ごはんから始まります。ダーウィンレストランで提供されるのは、ビュッフェスタイルの朝食です。基本アメリカンな定番朝食が並びます。パンは毎日船の中で焼いているそう。焼き立てパンはサクサクで絶品です。エッグステーションもあり、好きな具を選んで卵料理を作ってもらうことができます。
ランチはテーマに沿ったビュッフェ
ランチは毎日「イタリアン」「スペイン料理」「エクアドル料理」など、各国テーマに沿ったビュッフェが提供されます。
イタリアンの日はパスタ、スペインの日はパエリアなど、好きな具やソースをリクエストしたり、取り分けてもらえるステーションも用意されます。どれもとっても美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいます。
イタリアン
スペイン料理
エクアドル料理
夜は豪華コース料理
夜はコース料理です。メニューには、左側に一般的なクラシック、右側にガラパゴスの食材やエクアドル料理を基にした料理が記載されていて、前菜・メイン・デザート(別メニュー)を一品ずつ選んでいきます。ガラパゴスインスパイヤードメニューやデザートは、毎日変わります。
私はずっと右のガラパゴスメニューから選んでいましたが、エクアドル料理のエッセンスを加えたメニューはどれも美味しくて、新しい味にも出会えて、毎日ディナーの時間がとても楽しかったです。
私がいただいた料理の一部をご紹介します!
前菜(ガラパゴスメニューから)
メイン(ガラパゴスメニューから)
デザート
1日の過ごし方
クルーズ旅の1日は、アクティビティが盛りだくさんです。前日にディスカバリーラウンジで、
1日の予定や出会える動物や植物について説明があります。
上陸する島にもよりますが、午前中にトレッキングしてシュノーケリング、船でランチを食べた後、午後もシュノーケリングしてトレッキングする、といったのが大まかなスケジュールです。
もちろん全てに参加するのが強制ではなくスキップもできますし、トレッキングも2-3時間と1時間が選べたり上陸せずにボートで島の周りを周遊するといったオプションもあります。前日にどのオプションにするか、伝えて起きます。
私はせっかく来たのだからと、全て1番アクティブなオプションを選んでいたので、毎日ハードスケジュールでした。
島への上陸
クルーズ船と島の間は、ゾディアックというゴムボートに乗って移動します。ライフジャケットをつけて、乗り込みます。
ガラパゴスでは、人が住んでいる4つの島以外は、ナチュラリストと呼ばれるガイドの同行が必要です。クルーズから島へ行くときにはナチュラリストが先導し、動物や植物の生態や、その土地の歴史など、英語で説明しながら案内してくださいます。
シュノーケリング
ガラパゴスでは、シュノーケリングも欠かせません。様々な種類の魚やウミガメはもちろんのこと、アシカやペンギンとも泳げる可能性があります。
クルーズでは、シュノーケリングに使うマスクやフィンのみならず、ウェットスーツまで用意されているので、とても快適です。ガラパゴスの海は以外にも水温が低く20℃以下のところも多いので、ウェットスーツが重宝します。
クルーズ船の雰囲気
乗客の層
セレブリティクルーズのセレブリティ・エクスペディションで巡るガラパゴス諸島の旅は、アットホームで和やかな雰囲気です。乗客は40名ほどで、一週間一緒にトレッキングしたり、食事を共にしたりするので、ほぼ全員と知り合いになり仲良くなります。
アメリカのクルーズ船なので、私が参加したときはほとんどがアメリカから、他はヨーロッパやカナダから来ていました。全て英語でのコミュニケーションになるので、説明を理解したり交流を楽しむにはある程度英語力は必要な感じではあります。ある程度お金がかかるクルーズなので、定年退職したご夫婦や家族連れがほとんどでした。クルーズ船で世界を旅している方が多く、ニュージーランドや南極など、他のクルーズ旅の話を聞くことができました。
温かいスタッフ
クルーズ旅を支えてくださるスタッフの方々は、チャーミングでとても温かく快適な旅をすることができます。スタッフ同士の仲の良さも伝わってきて、ほっこりしました。
セレブリティエクスペディションは、ラグジュアリーなクルーズではありますが、ギラギラと豪華な感じではなく、ゆったりと贅沢に自然を感じながら過ごせる環境です。
通常のセレブリティクルーズでは、何度かドレスアップをして煌びやかな時間を過ごすイベントが設けられていますが、このガラパゴスのクルーズにはそれがなく、カジュアルなスタイルで過ごすイメージです。
煌びやかなクルーズの雰囲気を味わうためではなく、ガラパゴスの自然を、美味しい食事やお酒を挟みながら、優雅に堪能したい方におすすめです。