「世界で一番幸せの国」として有名なブータンは、実は食事もとってもユニークなんです。今回は、実際に現地で教えてもらってきたブータン料理の作り方から、東京でブータン料理が食べられるレストランまで、ご紹介します!
目次
ブータン料理の特徴
ブータン料理の特徴は、何と言っても唐辛子が主菜ということです。地元の市場に行くと、このように唐辛子が山積みになっています。
唐辛子は厳しい環境でも栽培が可能で、少ない量でも辛くてご飯をたくさん食べれるため普及していったと言われているそうです。子供も小学生くらいの年齢になると、唐辛子を食べるようになるそうです。
唐辛子の他には、チーズ、トマト、じゃがいもなどが料理によく使われ、赤米と一緒に食べるのが一般的です。
代表的なブータン料理&レシピ
代表的なブータン料理、そしてその作り方をご紹介します。
1.エマダツィ
ブータンで代表的な料理の一つが「エマダツィ」です。
見るからに辛そうですが、これは唐辛子のチーズ煮です。辛さで口が痺れ、汗も出てきますが、意外と味に深みもあって、ご飯と食べるとやみつきになります。
エマダツィの作り方
手で唐辛子を裂きます。
そして、トマトを少量加えます。(唐辛子に対して、トマトが少ない…笑)
チーズを入れてコトコト煮込みます。
チーズが溶けて、いい感じに混ざれば完成です。
2.エゼ
続いて、二つ目が「エゼ」です。唐辛子の漬物にあたるものです。
パクチーと山椒が効いていて、個人的にブータン旅行中ハマった食べ物です。ご飯がとまらなくなります。それぞれの家庭で味付けも異なるようで、それぞれのエゼをいただくのが楽しかったです。
エゼの作り方
手で唐辛子を裂き、チーズ、パクチーを加えます。
塩と油と山椒を加えて、混ぜ合わせて完成!
3.ケワダツィ
「ケワダツィ」は、じゃがいものチーズ煮込みです。こちらも少量の唐辛子が入っているため、時々ピリッと唐辛子を感じるものの、甘めで優しい味で、一番トライしやすい料理だと思います。
ケワダツィの作り方
じゃがいも、バター、チーズ、少量の唐辛子を鍋に入れて煮込みます。
4.パクシャスィッカム
「パクシャスィッカム」は、豚の脂身の干し肉と大根の唐辛子煮です。脂身が少し重いですが、こちらも比較的優しい味で、トライしやすめのブータン料理です。
パクシャスィッカムの作り方
豚の脂身を乾燥させたものを切ります。
切った大根と一緒にお鍋の中へ。チリパウダーをかけて、炒めます。
そこに、塩と、やはり唐辛子を加え、煮込んで完成です!
このように、ブータンでは唐辛子は野菜として、料理の主役を務めます。
一見激辛料理に見えますが、ブータン料理に使われる唐辛子はそこまで強いものではないので、辛さの中にも旨味を感じることができます。
もちろん辛さへ耐性は人によって違うので、ブータンを訪れた際に一緒だった日本人の中には、ほとんど辛すぎて食べられず、旅行中お菓子で凌いでいる方もいらっしゃいました…。
万人ウケの料理ではないですが、唐辛子の辛さが割と好きであれば、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
東京でブータン料理を食べるには?
数は少ないですが、東京でもブータン料理を味わえるところがあります。
ガテモタブン/代々木上原
2006年に日本で初めてのブータンレストランとしてオープンしたのが「ガテモタブン」さんです。孤独のグルメでも紹介され、有名店となっています。
初めて行ったときに、日本でこんな本格的なブータン料理が味わえるのかと感動しました。
複数人で色々頼んでシェアしながらご飯といただくのがおすすめです。
LASOLA/市ヶ谷
市ヶ谷に2021年12月にオープンしたブータンレストラン「LASOLA(ラッソーラ)」さん。ガテモタブンのシェフが独立されてつくられたそうです。
個人的には、特にLASOLAさんのホゲが好きです。唐辛子×山椒×パクチーなので、麻辣・シビ辛が好きな方は好きだと思います。