メキシコシティでおすすめの観光地の一つが「テオティワカン遺跡」です。今回は、テオティワカン遺跡への行き方や、実際に訪れた様子をご紹介します。
目次
テオティワカン遺跡とは?
テオティワカン(Teotihuacan)遺跡は、メキシコシティから日帰りで行ける、巨大な遺跡群です。中でも「太陽のピラミッド」は大きく、世界3大ピラミッドのうちの一つとも言われています。
紀元前2世紀〜6世紀まで繁栄した、テオティワカン文明の中心地となっていた場所です。テオティワカン文明が滅亡してから約500年経った後に、アステカ文明の人々がこの遺跡を見つけ、アステカの言葉で「神々が集う場所」という意味であるテオティワカンと呼んだのが、名前の由来になったそうです。古代都市テオティワカンは、1987年に世界文化遺産に登録されました。
いつ行くべき?
テオティワカン遺跡を旅程に組み込む際には、できるだけ日曜日を避けましょう。日曜日は、メキシコ国民が全員無料で入れるので、混雑します。
ゆっくりとストレスなく見てまわりたければ、日曜日を避けるのが無難です。
テオティワカン遺跡への行き方
テオティワカン遺跡は、メキシコシティから50kmほど離れたところにあります。
日帰りでのツアーも用意されているので、とにかく楽に安全に行きたいという場合には、そちらがおすすめです。
一方、柔軟に動きたい、安くおさえたい、という方は、ツアーに参加せず、自力でも意外と簡単に行くことができます!
1. ツアーを利用する場合
私がよく利用するのは、「VELTRA(ベルトラ)」というツアー会社です。ベルトラは日本発の会社で、世界中で14,000種類以上の海外オプショナルツアーを提供しています。
日本語ガイド付きのツアーも豊富で、幅広い選択肢が揃っているのでおすすめです!
2. 個人で行く場合
個人で行く場合には、主にバスと車の2種類があります。
バス
一番コストをかけずに行く方法はバスを利用することです。メキシコシティのバスターミナルから、片道52ペソで行くことができます(2022年現在)。所要時間は、1時間半前後です。
バスで行く場合には、メキシコシティの北バスターミナル「Terminal de Autobus Norte(テルミナル デ アウトブス ノルテ)」から出ている、直通のバスを利用します。
<バスターミナルの位置>
バスターミナルまでの行き方
バスターミナルがあるのは、地下鉄の「Centro Norte(セントロ・ノルテ)」駅。駅までは、地下鉄かUber・タクシーを利用しましょう。地下鉄は、どこまで乗っても一律5ペソです。安く行くのであれば、地下鉄+バスが一番です。ただし、地下鉄はスリも多いので、十分注意しましょう。
バスターミナルに着いたら
8番ゲートにある、「Autobus Teotihuacan(オウトバス テオティワカン)」のカウンターに向かい、行き先「Piramides(ピラミッズ)」と伝えれば、チケットを買うことができるはずです。
Uber・タクシー
Uber(ウーバー)やタクシーなど、車で行く場合には、500ペソ前後となります。所要時間は、通常1時間半前後です。今いる場所からすぐに向かいたい、楽に行きたい場合には、車もおすすめです。
テオティワカン遺跡のチケット
テオティワカン遺跡への入場料は、一人あたり80ペソです(2023年9月現在)。遺跡の入り口で購入することができます。
見どころ
テオティワカン遺跡群では、長さ2.5km、幅40mの「死者の大通り」を中心に、「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「ケツァルコアトルの神殿」などが並んでいます。
太陽のピラミッド
太陽のピラミッドは、高さ65m、階段248段。世界で3番目に大きなピラミッドで、登れるピラミッドでは世界最大と言われています。夏至の日に、太陽がピラミッドの正面に沈むように設計されているそうです。
私が訪れたのは2018年10月28日(日)で、メキシコシティでの死者の日パレードの翌日の日曜日だったので、かなり混んでいる日だったと思います。
それがあってか、太陽のピラミッドを登る階段には行列ができていて、頂上まで行くのに1時間かかりました。
達成感も相まって、頂上からの景色は最高でした!
実は太陽のピラミッドの頂上には、人が押し寄せるパワースポットがあります。そこには、最近になって小さな”アルミのようなもの”が見つかり、それに触るとパワーがもらえると言われるようになったとか。
月のピラミッド
太陽のピラミッドの次に大きいのが、高さ47mの月のピラミッドです。太陽のピラミッドから歩いて10分ちょっとのところにあります。太陽のピラミッドよりも歴史があり、紀元前100年頃から建造が開始されたそうです。
月のピラミッドの階段はとっても急なので、気をつけて登りましょう。登るのも大変ですが、降りるのはもっと怖いので、手をつきながらゆっくり降りるのがおすすめです。
登るのは少し大変ですが、上からは絶景を拝むことができます。月のピラミッドから続く死者の道、そして太陽のピラミッドをはじめ、他のさまざまなピラミッドが並ぶ様子が一望できます。
死者の道の壁画
太陽のピラミッドと月のピラミッドの間の死者の道には、ピューマの壁画が残っているところがあります。テオティワカン遺跡の中で、数少ない現存する壁画なので、見逃さないようにしましょう。
ケツァルコアトルの神殿
太陽のピラミッドから歩いて30分弱のところにある、ケツァルコアトルの神殿もぜひ見ておきたい神殿です。高さ20mで、3番目に大きい神殿とされています。
蛇神「ケツァルコアトル」と雨の神「トラロック」の顔が交互に彫られているのが特徴的な、かわいい神殿です。
テオティワカン周辺でうさぎを食べるなら?
テオティワカン時代には、この辺りでうさぎが食べられていたとされています。せっかくテオティワカン遺跡に行くのであれば、うさぎ肉にチャレンジしてはいかがですか?
現地のタクシードライバーさんにおすすめしてもらった「レストラン バー & グリル メツトリ(Restaurante Bar & Grill Meztli)」では、オーソドックスなメキシコ料理に加え、うさぎ料理が楽しめます。TripAdvisorでも、この辺りでは人気No.1の人気のレストランです。
写真は、私たちが注文したワカモレと、ビーフステーキ、うさぎのステーキです。
うさぎ肉(右)赤いスパイシーなソース。味の濃いソースだったので、お肉の元々の味はよく分からず笑。もしかしたら臭みがあるから、あえてこういうソースなのかもしれません。かみごたえがあって、面白い味でした。やっぱり普通にビーフの方が好きでした笑。
珍しいうさぎのステーキと美味しいメキシコ料理が食べられる「レストラン バー & グリル メツトリ」は、テオティワカン遺跡の前後におすすめです。
まとめ
テオティワカン遺跡は、メキシコシティからも気軽に行ける遺跡です。
私の場合、タクシーをチャーターし、遺跡観光と食事、メキシコシティからの行き帰りを入れて所要時間7時間ほどでした。
サクッと見るのであれば半日でも十分回れるので、ぜひメキシコ旅行の際には行ってみてください。