香港からもすぐ行けるマカオの各エリアや、1泊2日のおすすめモデルコースをご紹介します。
目次
マカオの魅力
マカオは、中国の特別行政区ですが、長きにわたりポルトガル領だったため、ポルトガルや中国、そしてそれらが融合した独特なカルチャーを味わうことができ、人気の観光地です。マカオ半島の中心には、30箇所もの世界遺産が点在していて、2005年には集合遺産「マカオ歴史市街地区」として世界遺産に登録されました。
一方で、カジノや豪華ホテルが立ち並ぶエリアがあったり、パンダがいる公園があったりと、全く違う側面も楽しめます。
香港からもフェリーを使えば1時間と気軽に行くことができるので、日帰りや1泊2日で香港旅行と組み合わせて訪れる人が多いです。
マカオの主な4つのエリア
マカオは全体で品川ほどの大きさ。マカオ半島、コタイ、タイパ島、コロアネ島の4つのエリアに分かれています。
マカオ半島
マカオは16世紀にポルトガル統治下になり、アジアとヨーロッパが融合した珍しい街並みを見ることができます。中でも、30もの歴史的建造物と広場があり、その一帯が「歴史的市街地区」として世界遺産に登録されており、マカオに来たら必見の観光地です。
タイパ島
タイパ島は、16世紀にポルトガルの統治下になり、塩田や漁村として栄えていました。古い街並みや建造物が残っていて、レトロかわいいお店が点在しています。
コタイ
元々あったタイパ島とコロアネ島の間を埋め立ててできたのがコタイエリアで、2つの島の名前の頭をとって名付けられたそうです。大型カジノリゾートホテルが立ち並ぶ新開発地区です。
コロアネ島
コロアン島(またはコロアン島)は、マカオの最南端の島で、海や自然が美しく落ち着いた雰囲気のエリアです。元々は塩田として機能していました。ポルトガルがマカオを統治していた際にも、コロアネ島は荒地で住民も少なかったため、20世紀頭までのしばらくはポルトガルの実効支配が及ばず、海賊の基地となっていたそうです。1910年に、ポルトガル軍が海賊を討伐し、そこからポルトガルの統治が及ぶようになりました。
観光客も少なく、のんびりとしたノスタルジックな街並みを楽しむことができるエリアです。
マカオ1泊2日モデルコース
それでは、4つのエリアを全て巡る、1泊2日マカオ観光のモデルコースをご紹介します。香港からフェリーでマカオ島へ到着し、1日目はコロアネ島、コタイ、タイパ島をメインで巡り、マカオ島で宿泊。2日目にマカオ島観光というプランで組み立てています。
- 9:30 フェリー : 香港 → マカオ
香港からフェリーでマカオへ。フェリーターミナルには1時間前(8:30)くらいには到着しておく必要があります。
フェリーの所要時間は1時間。あっという間にマカオへ到着します。フェリーの乗り方など詳細は、こちらをご覧ください。
- 10:30 マカオ到着
10:30に到着して、入国審査などを経て、45分後くらいにフェリーターミナルの外に出ることができます。(混み具合によって変動)
- 11:30 ホテル
まずは宿泊予定のホテルへ。私が宿泊したのは、マカオ半島のアーティゼン グランド ラパ マカオ(Artyzen Grand Lapa Macau)というホテルです。
マカオ半島のフェリーターミナルからも徒歩16分で行くことができ、綺麗でサウナまであって、おすすめのホテルです。
- 12:00 マカオパス購入
マカオでのバス移動に欠かせないのが、Suicaやパスモ的存在のマカオパスです。マカオカスタマーサービスセンターで購入が可能なので、まずは立ち寄ってカードを入手してから観光に出かけるのがおすすめです。マカオパスを持っていると、バスが半額になったり、小銭を持つ必要がないので、とても便利です。逆にバス車内には、両替やお釣りもないので、マカオパスを持っていないと結構大変です…。
購入時はカード1枚あたり30MOPのデポジットが必要になります。支払いにクレジットカードは使えないので、マカオパタカか香港ドルの現金が必要です。デポジットは、カスタマーサービスセンターで返金してもらえます。
- 12:30 ランチ@べロス・テンポス
無事マカオパスをゲットしたら、ランチへ。おすすめは、マカオのおいしい家庭料理が食べられるレストラン「べロス・テンポス」です。写真のミンチーという料理が特におすすめです。
- 13:30 バス:マカオ半島 → コロアネ島
ランチ後は、バスに乗ってコロアネ島まで南下します。コロアネ島まで行くバスはいくつもあるので、「コロアネ村(Vila De Coloane)」というバス停を目指してバスに乗れば、約1時間ほどで、村の中心地にたどり着くことができます。
- 14:30 コロアネ島到着
1時間弱で、コロアネ村のバス停に到着。おだやかな村をのんびり散策します。
- 14:40 エッグタルト@ロード・ストーズ・ベーカリー 本店
コロアネ島で外せないのが、エッグタルト発祥のお店と言われている「ロード・ストーズ・ベーカリー(Lord Stow’s Bakery)」本店です。バス停のすぐそばにあります。できたての絶品エッグタルト、ぜひ食べてみてください!
- 14:45 コロアネ島散策
コロアネ島をふらふらお散歩。小さい村なので、30分ほどで周ることができます。ここで見ておきたいのが、「聖フランシスコ・ザビエル教会」です。この黄色でかわいい教会は村のシンボルで、かつてフランシスコ・ザビエルの上腕骨が納められていたそうです。
近くには、「3345 Coffee & Vinyl」というおしゃれなカフェもあり、コーヒーがおいしくておすすめです。
- 15:30 ジャイアント・パンダ館
時間があれば立ち寄りたいのが、コロアネ村のバス停から、バスで15分ほどのところにある、ジャイアント・パンダ館です。ここではパンダ、レッサーパンダや猿、鳥などに会うことができます。入場料はなんと無料です。
- 16:15 コタイ散策
次に、バスに乗ってコタイエリアに向かいます。
コタイエリアには、豪華なカジノリゾートホテルが立ち並んでいて、ホテルを観てまわるだけで、わくわくします。ショッピングやカジノを楽しんでもOK。
特に2023年5月にオープンしたばかりのホテルのロンドナー(The Londoner)がおすすめです。中には、兵隊さんもいて、一緒に写真撮影が可能です。またロンドナーとフォーシーズンズを繋ぐ通路には、ロンドンの電話ボックスやハリーポッターのトランクまであります。さらに、通路からテラスに出ることができるようになっていて、そこからコタイの通りに立ち並ぶホテルが見えて、よいフォトスポットになっています。
- 18:00 タイパ散策
コタイにはたくさんのホテルがあり、何時間でも観てまわれてしまいますが、夜の夜景のときにもう一度戻ってくるとして、隣のタイパにバスか電車で移動します。
タイパには、カラフルでおしゃれな建物がたくさんあるので、日が暮れる前に散策しておきたいところです。
「Hello Macau Mural」を目指していくと、周りにかわいいカフェやウォールペイントなど写真スポットがたくさんあります。
また、タイパフードストリート(Taipa Food Street)あたりは、食べ歩きができ、中国語の看板もたくさん出ていて雰囲気があって楽しいです。
- 19:00 夜ご飯@リトラル
夜ご飯におすすめなのが、タイパにあるポルトガル&マカオレストラン、リトラル(Litoral)です。人気店なので、予約をしておいた方が安心ではあります。
- 21:00 コタイ散策
コタイに電車かバスで戻って、夜のホテル散策。夜景で一層ホテルの外観が素敵に見えます。
特に、ウィン・パレス(Wynn Palace)では、ラスベガスのヴェラッジオのような豪華な噴水ショーも楽しめるのでおすすめです。
歩き回って疲れたところで、バスに乗ってホテルへ帰ります。
- 9:30 ホテル出発
2日目の朝は、朝食やサウナなど、ホテルを楽しんでから出発。チェックアウトをして、大きな荷物はホテルへ預けておきます。
- 10:00 マカオ半島 歴史的市街地区 散策
午前中は、世界遺産に登録されている、マカオ半島の歴史的市街地区を巡ります。
30もの世界遺産は、マカオ政府観光局のサイトでも紹介されているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
中でも一番のメインは、街のシンボル的存在にもなっている、聖ポール天主堂跡です。1602年から1640年にかけて建設され、1835年に火事で崩壊した聖母教会と教会の隣に建てられた聖ポール大学跡のことを指します。
近くのお店には、聖ポール天主堂跡を模ったアイスキャンディーも販売しています。味や色も様々で、マンゴーを食べましたが、濃厚でおいしかったです。
- 12:00 ランチ@ギンショ ア ガレラ
ランチは、少し贅沢するのであれば、人気の高級ポルトガル料理レストランのギンショ ア ガレラ(Guincho a Galera)がおすすめです。
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- 14:00 外港フェリーターミナル
いよいよマカオ観光も終わり、荷物を受け取ってフェリーターミナルへ向かいます。
- 15:15 フェリー:マカオ → 香港
フェリーでマカオから香港までは、行きと同じく1時間ほど。16:15過ぎに、香港島へ帰ってきます。
モデルコースを地図で紹介
マカオ1泊2日のモデルコースを地図でもご紹介します。
まとめ
1泊2日で巡るマカオ観光のモデルコースをご紹介しました。エリアごとに様々な顔を持つマカオは、観光する場所もそれなりにあり、香港から移動して1泊2日の滞在にぴったりです。ぜひ参考にして、行ってみてください。