フィンランドのヘルシンキに行ったら訪れたいのが、ヘルシンキ最古の公衆サウナ「コティハルユサウナ(Kotiharjun Sauna)」です。地元の方との交流を楽しみながら、フィンランドのサウナ文化の原点を存分に味わうことができる場所です。
World Sauna Award 2024「SAUNA37」にも選ばれています。
目次
コティハルユサウナとは
コティハルユサウナは、1928年にオープンしたヘルシンキで最も古い公衆サウナです。大きな薪ストーブが特徴で、男女それぞれ分かれていて、裸で入るスタイルです。
ヘルシンキ中央駅から電車で3駅、10分弱の観光の合間にも便利なところにあります。
サウナの様子
施設の入り口に受付があり、料金一人15€を支払います。近くにクーラーボックスがあり、飲み物を自由に入れていいそうで、男性のみなさんがたくさんのアルコールを入れて、飲みながらサウナを楽しんでいました。
また入り口付近には世界地図があり、世界中からサウナーが訪れていることが分かります。日本語で「サウナへのスタンプが欲しいですか?」と気になるメッセージも発見!(帰るときにもらおうと思っていたのですが、サウナが気持ち良すぎて忘れて帰ってきてしまいました…残念)
さらに、向かいの壁には「サウナヤメタイ」のステッカーが!?日本のサウナーも多く訪れているようです。
男性のサウナ室は1階、女性は2階にあります。脱衣所は広く、ロッカーも大きめです。歴史は感じられますが、清潔感があり快適です。
(37をゲットしました!)
脱衣所で服を脱いで、浴室へ。浴室には、シャワーがあります。身体を清めたらいよいよサウナへ。
中には背の高い大きな薪ストーブがありました。男性の方は約7,000 kgもの大きさらしいです(女性はもう少し小さいそう)。ロウリュするところも高さがあり、長い柄杓で水を運び入れる必要があります。巨大ストーブは火力が強く、ロウリュすると一気に熱くなりました。
座るところは6段あり、とても広いです。置いてある木の板を敷いて座るようです。床は熱くなっていて、裸足で歩くのが辛い程です。脱衣所に自由に使えるサンダルがあるので、履いてサウナに入った方がいいと、地元のおばさまが教えてくださいました。
彼女に色々と教えていただきましたが、女性側はゆっくり静かに入っていることが多いそうです。ロウリュもあまりせず、みなさん寝転んでゆっくりとくつろいでいました。
一方男性側は、お酒を飲みながらロウリュをしまくってはしゃぐのが常らしいです。「フィンランドの男性はシャイなくせに、サウナに来たらお酒の力も借りて急に騒ぐのよ」とおばさま。騒いでいる男性たちも楽しそうでした。
「60代以上のフィンランド人は、サウナで出産することも多かったの。私のおばあちゃまもそう。病院だと点滴とかされるから怖いと思っていて、サウナの中にお湯を置いて温かくして出産したらしいの」と、フィンランド人とサウナの繋がりも話していただき、興味深かったです。
開放的な外気浴
水風呂はないので、冷たいシャワーを浴びて外気浴へ。なんと施設の外の大通りに面したスペースで外気浴をします。男女共に、タオルだけ巻いて外へ。
公共の場でタオル一枚で地元の方々と交流するのは、少しいけないことしているような背徳感であったり、日本ではできない特別感があって、貴重な経験です。現地の方ばかりでしたが、温かくコミュニケーションとってくださいました。
日本のサウナにはテレビがついてたりする、というのに驚かれていました。
まとめ
ヘルシンキ最古の公衆サウナ、コティハルユサウナは、今でも地元の方に愛されている人気のサウナ施設です。大きな薪ストーブを堪能し、オープンな外気浴スペースで気持ちよく整うことができます。男性は激しくパーティー、女性はゆったりリラックス、といった入り方が通例のようです。地元のフィンランド人の方とも交流しやすく、真のサウナ文化を体験できる、おすすめの施設です!
コティハルユサウナ(Kotiharjun Sauna)
- 営業時間:火 〜 日 14:00 〜 20:00(21:30まで入浴可)
- 金額:15 €
- サウナの数:1つずつ(男女別)
- 持ち物:
- タオル:必要(レンタルは、3 €)
- 水着:不要(裸で入浴)
- ビーチサンダル:必要(無料で借りることもできる)
- アメニティー・設備:
- ドライヤー:あり
- シャンプー・リンス・ボディーソープ:なし
- スキンケア用品:なし
- ロッカー:あり
- ホームページ:https://www.kotiharjunsauna.fi/
- 住所:Harjutorinkatu 1, 00500 Helsinki, Finland