ウズベキスタンで食べるべき名物料理、そしてそれらを味わうのにおすすめのレストランを紹介します。
目次
ウズベキスタン料理の特徴
ウズベキスタン料理は、素材の味を活かした味付けで、日本人の口にも合いやすいと言われています。
ウズベキスタンは地理的にも恵まれ、砂漠も、山や畑もあるので、肉や小麦粉、乳製品が中心の遊牧民と、野菜を豊富に取り入れる農耕民の食文化が融合され、豊富な食材が使われています。
さらに、シルクロードの中心に位置しているため、ロシア、インド、中国などの様々な人々が行き来し、各国の食文化にも影響されながら、独自の食文化が発展してきました。中央アジアの中で、最も美食の国とされています。
代表的な主食
定番のパン
ウズベキスタン料理の主食は、「ノン(Non)」というナンに似たパンです。米料理と一緒にも食べられるほど、定番の主食です。

ウズベキスタン中で食べられますが、地域によっても形や焼き方が異なります。例えば以下のようなものが。(参考:Shahina Travel)
- オビ・ノン (Obi Non): 日常的に食べられるもの。
- タンドール・ノン (Tandoor Non): タンドールと呼ばれるオーブンで焼かれた
- パティル・ノン (Patir Non): バターと牛乳を塗った生地を何層にも重ねて焼き上げる、サクサクのもの。お祭りやお祝いなどでよく食べられる。
- ブハラ・ノン (Bukhara Non): ブハラのパン。王家のパンと言われ、かつては王族専用だった。装飾が施されている。
- サマルカンド・ノン (Samarkand Non): サマルカンドのパン。長く保存できるよう、特別な酵母が使われていて、風味が特徴的。
ピラフ
ノンに続く、代表的な料理が「プロフ(Plov)」、いわゆるピラフです。肉、野菜などを油で炒め、お米と一緒に炊き上げます。日本でイメージされるピラフよりも、油が多く使われるので、オイリーな場合が多いです。おいしいのですが、食べ過ぎると胃もたれするので、注意が必要です。
プロフで有名なお店は、タシュケントにあるベシュコゾン1号店・中央アジアプロフセンター(Besh Qozon Plov Center)。大きな釜で調理しているのが印象的です。おすすめは、トイオシュプロフ(to’y oshi)。結婚式のプロフ、という意味で、元々は結婚式前に食べられるものですが、一般的にも広く食べられています。


一方、ブハラのプロフ(オシュソフィ)は、具材を炒めるのではなく、茹でてからお米を炊き上げ、最後に油を少量かけて作られるので、他の地域のものに比べてあっさりしています。油っぽいのが苦手な場合は、ブラハでプロフにチャレンジするのもおすすめです。私もブラハのプロフ専門店ザ・プロフ(The Prov)で食べたものが、ウズベキスタン旅行をとおして一番美味しかったです。

麺料理
ウズベキスタンのうどん
プロフに続いてウズベキスタンで食べられるのが、麺料理の「ラグマン(Laghman)」です。中央アジアで広く食べられていますが、ウズベキスタンのラグマンは、トマトベースでいただくのが定番です。讃岐うどんに近い、という感想も聞きます。焼きうどんのような、汁のないボソラグマン(またはボソラグマンとも言う)もあります。


ラグマンを食べるのであれば、おいしいお店が多いタシュケントがおすすめです。中でもイチオシなのが、カラサライ・ラグマン(Qorasaroy Lagmon)。ぜひ行ってみてください!

夏におすすめ!冷たいサッパリ麺
ヒヴァなどの地域で夏に食べられるのが、「シヴィットオシュ(Shivit Oshi)」です。ハーブが練り込まれた麺に、トマトのソースがかかっていて、ヨーグルトソースが添えられることが多いそうです。
ヒヴァのおすすめテラッサカフェ(Terrassa Cafe & Restaurant)でも、おいしいシヴィットオシュがいただけます。

ノリン
さらにタシュケントの名物料理と言われているのが、「ノリン(Norin)」です。馬肉のソーセージが添えられた、玉ねぎとお肉の混ぜ麺です。スープと一緒に提供され、つけながら食べてもいいのだそう。
個人的には油を強く感じ、そこまで好みではなかったのですが、なかなか今までで食べたことがない味だったので、一度はトライしてみるのもおすすめです。

肉料理
串焼き
ウズベキスタンの肉料理の定番が、串焼きの「シャシリク」です。牛、ラム、鶏などがよく食べられます。屋台などで、気軽に食べることができる料理です。
おすすめのレストランは、サマルカンドにある「シャシリク・ヌール(Shokhrukh Nur)」。ジューシーなラムのシャリリクがイチオシです!

ラムの素揚げ
ブハラの名物料理であるヴァグリ(Vaguri)は、スパイスに漬け込んだラム肉を素揚げしたものです。
ヴァグリは、ブハラにある「オールドブハラ(Old Bukhara)」でいただくのがおすすめです。醤油ベースで食べやすく、揚げているのですが重くなくて意外とパクパクいけてしまい、とてもおいしいです。

じゃがバター
ウズベキスタンのじゃがバターと言われているのが「コゾンケバブ(Qozon Kabab)」です。じゃがいもと牛肉をフライにした後に、クミンと煮込んだ料理です。
おすすめのレストランは、ブハラにある「シトラカフェ(Sitora Kafe)」です。お肉の味がしっかりしていて、じゃがいもがホクホクでとても美味しかったです。

肉じゃが
肉じゃがに似たシチュー「ディムラマ(Dimlama)」も定番の料理です。牛肉やラム肉、じゃがいも、玉ねぎなどの野菜を煮込み、塩、ニンニク、クミンなどで味付けをします。
蒸し餃子
蒸し餃子の「マンティ(Manti)」は、通常ヨーグルトソースをつけていただきます。優しい味で、日本人にとっても食べやすいと思います。
私は、オーソドックスなものをサマルカンドのエミールハンレストランで、ヨーグルトソースはなくスパイスソースが添えられたものを「シトラカフェ(Sitora Kafe)」でいただきました。


サラダ
定番サラダ
ウズベキスタンで最も定番のサラダが「アチクチチュクサラダ(Achikchuchuk Salad)」です。トマト、きゅうり、玉ねぎに塩で味付けした、サッパリサラダです。


まとめ
ウズベキスタンでは、日本ではなかなか食べることのできないおいしい料理がたくさんあります。
ウズベキスタン全域、そして中央アジアで広く食べられているものもあれば、特定の地域だけに根付いているものも。
日本人の口にも合いやすいものがたくさんあるので、旅行中はぜひ色々な料理を試してみてください。

