世界遺産にも登録されているエストニアの首都タリンの旧市街は、おとぎの国のような可愛らしい街並みが広がっています。コンパクトにまとまっているので、1日でも十分に主要な観光スポットを歩いて回ることができるのも魅力です。今回は、そんなタリン旧市街のおすすめ観光モデルコースをご紹介します。
目次
観光マップ
タリン旧市街のおすすめ観光地を地図に入れてみました。番号は、モデルコースの順番になっています。
おすすめは、混雑する展望台に空いている朝イチに行くことです。ただ、天気によって景色の綺麗さが変わるので、朝天気がイマイチであれば、1日様子を見ながら天気が良くなった時点で向かうのもありだと思います。
タリン旧市街1日観光モデルコース
- 9:30 コフトウッツァ展望台
まず最初に向かうのにおすすめなのが、旧市街を見渡せるコフトウッツァ展望台です。人気なスポットなので、昼間や午後に行くと混雑しますが、朝イチに行くと比較的空いていて写真も撮りやすいです。
タリンらしい絵本の中のようなかわいい街並みを見下ろすことができる最高のスポットです!聖オラフ教会、そして奥にはバルト海が見えます。
- 10:00 パットクリ展望台
続いてもう一箇所おすすめの展望台がパットクリ展望台です。先ほどのコフトウッツァ展望台から歩いて1分のところにあります。こちらの方がさらに街並みを近くから見ることができます。個人的にタリンで一番お気に入りの景色です。
- 10:15 聖母マリア大聖堂
エストニア最古の教会が近くにあるので立ち寄りましょう。1219年にデンマーク人が建設したエストニア最古の教会だそうです。当時は木製でしたが、何度も修復され、複数の様式が混在しています。
- 10:30 アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、エストニアがロシアに支配されていた1894〜1900年の間に建設された正教会の教会です。
- 11:00 トームペア城
続いて、トームペア城はアレクサンドル・ネフスキー大聖堂の向かいにあります。元々13世紀にデンマーク軍によって建設されましたが、支配者が変わる度に改修され、現在は国会議事堂として使われています。
- 11:15 のっぽのヘルマン
トームペアの南側にある、のっぽのヘルマンも見逃せません。
のっぽのヘルマンの上には、エストニアの国旗が掲げられていて、エストニアの独立を表すシンボルになっています。元々は1918年に初めて旗が上げられ、エストニアが占領される1940年まで掲げられていたそうです。そして独立した1989年から再び国旗が上がるようになりました。朝日と共に(7時前の時は7時に)旗が上げられ、日の入りと共に下げられています。
- 11:30 デンマーク国王の庭園
デンマーク国王の庭園は、高台にある広場です。
デンマーク軍がタリンを攻めていたとき、この場所で敗戦寸前のデンマーク軍の元に旗が舞い降りてきて、それに鼓舞されて戦に勝ったと言い伝えられています。その旗が、デンマークの国旗の起源になったそうです。
ここには黒い修道士の像が3つ建てられていて、少し不気味な雰囲気が漂っています。
この一帯は市内で最も幽霊が多いとされ、中でも修道士の幽霊の目撃が多かったそうです。1980年代半ばにも4人の修道士が踊っているのが目撃され、それを元にこの像が建てられたそうです。
- 12:00 ランチ@オルデ・ハンザ
ランチは、中世ヨーロッパの雰囲気が味わえるレストラン「オルデ・ハンザ(Olde Hansa)」がおすすめです。
店員さんの服装や店内の装飾も、15世紀の頃を再現しているそう。
照明も蝋燭のみです。
絵本のようなメニューが運ばれてきます。
ちょっと読みづらく、分かりにくいです笑 問題なく英語が通じるので、おすすめなどを聞いた方が早いです。
器や盛り付けも特徴的で、楽しいです。
- 13:00 ラエコヤ広場(市庁舎広場)
タリン旧市街の中心、ラエコヤ広場にはオープンカフェが立ち並び、賑やかな音楽が流れています。
- 13:15 旧市庁舎
1402年から1404年に建てられたもので、ヨーロッパで唯一中世から残っている旧市庁舎です。市議会のホールは7〜8月の間だけ見学が可能だそうです。その他は、場合によっては事前予約で見れることもあるそうです。
- 13:30 タリン市庁舎薬局(Town Hall Pharmacy)
15世紀に開業し、今もオープンし続けているタリンで一番歴史のある医療機関です。当時からただの薬局ではなく、市民の憩いの場にもなっていたそうです。
当時から唯一全くレシピを変えずに、今も販売しているのがマジパンです。なんと失恋の傷を癒す薬として処方されてきたそうです。
諸説ありますが、ここで薬として売られたのがマジパンの発祥とも言われていて、今もお土産としても人気のようです。
- 13:45 カフェ マイアスモック(Cafe Maiasmokk)
タリン最古のカフェ「マイアスモック」は、エストニアで広く販売されているカレブチョコレートとマジパンを扱っているカフェ兼ショップです。
かわいいマジパンがショーケースに並んでおり、もちろんお土産として購入することができます。
また事前に予約をすれば(ただし8〜50人グループ向け)、マジパンの絵付け体験もすることができます。時間に余裕のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
- 14:00 ヘレマンタワー(Hellemann Tower)
ヘレマンタワーは、15世紀初めに建てられた塔です。城壁上部と繋がっていて、タリン旧市街の街並みを見下ろすことができます。チケットは4€。1階のカウンターで支払って、階段を登っていきます。
タワーの中は、軽い博物館のようになっています。
城壁上部に出ると、歩道があり、その先にはもう一つの塔があります。
元々のタリンの街並みが忠実に復元された様子などを写真で見ることができます。
塔の中から見渡せる街並みも素敵でした!
また、塔を降りて近くの聖カタリーナ通りも美しいのでぜひ立ち寄ってみてください。
- 15:00 ヴィル門
タリン旧市街の正面玄関とも言えるヴィル門も外せないスポットです。門の奥には旧市街の街並みが広がり、おとぎの国の入り口のような、わくわくする場所になっています。
門の周りには、お花屋さんや雑貨屋さんが立ち並び、賑やかです。また運が良ければ馬車にも出会うことができます。
- 15:30 ピエール・ショコラテリエ(Pierre Chocolaterie)
おやつの時間を回ったところで、カフェで休憩はいかがでしょう?
おすすめは、工房が集まる「職人の中庭」にある「ピエール・ショコラテリエ」です。中世の独特の雰囲気が出ています。
店内のショーウィンドウの中には、ケーキやチョコレートがずらっと並んでいます。チョコレート主体のお店なので、チョコレートやチョコケーキ、チョコレートドリンクなどがおすすめです。
私は気になったチョコレートとカフェラテを注文してみました。チョコレートは甘さ控えめで、とても美味しいお味でした。
- 16:30 チョコララ(Chocolala)
チョコレート好きにもう一箇所おすすめなのが、タリンの人気チョコレートショップ「チョコララ(Chocolala)」です。オーガニック素材にこだわった添加物を使わない美味しいチョコレートを販売しています。外観はシックなイメージですが、店内はポップで可愛らしい雰囲気です。
お値段もお手頃で、(溶かさず割らず持って帰れそうであれば)お土産にもピッタリ!たくさんの受賞もしていて、地元の方にも人気のお店です。
- 17:00 聖オレフ教会
聖オレフ教会の塔は、高さ124メートルで、タリン旧市街でもっとも高い建物です。4〜10月の期間は、塔の上にも登ることができ、旧市街を一望することができます。
- 18:00 ラタスカエヴ 16(Rataskaevu 16)
ディナーは、タリンで人気のエストニア料理レストラン「ラタスカエヴ 16」がおすすめです。人気店なので、早めに予約をしておいた方がいいです。
中世の建物をリノベーションしたおしゃれな内装です。
メニューは、前菜、メイン、デザートに別れていて、アラカルトで自由に注文できます。地元の食材をふんだんに使い、盛り付けも味も最高で、言うことなしです!接客もレベルが高く、価格もリーズナブルで、間違いなくおすすめできるレストランです。
美味しいご飯とドリンクで、思い出に浸りながらタリンの夜を楽しんでください。
立地とコストが最高のホテル
タリン旧市街の観光におすすめなのが、「リジャオールドタウンホテル」です。立地が抜群によく便利で、かつリーズナブルなので、ホテルは安く済ませたいという方には良いホテルです。
夜はスーパー銭湯で疲れを癒すのもあり
エストニアのタリンには、実は近年新しいスーパー銭湯が続々とオープンしています。1日歩き回った疲れを癒しに、行ってみるのもおすすめです。タクシーですぐ行けるおすすめのスーパー銭湯を2つご紹介します。
22種類のサウナが楽しめる「エラムススパ」
入りきれないほどのサウナやお風呂があり、1日中いても飽きないスーパー銭湯です。大人専用エリアもあり、ゆっくりすることができます。
2022年オープン最新施設「リングスパ」
最新の施設だけあって、おしゃれで綺麗です。10の本格的なサウナや水風呂も揃っています。