(2023年5月現在)
13世紀にキリスト教普及を目指すドイツ騎士団に一時征服されましたが、進出を阻止し、リトアニア大公国が建てられました。その後もドイツとの抗争は続き、リトアニアはポーランドに接近していきます。
14世紀には、リトアニア大公とポーランド女王が結婚。1569年にポーランド・リトアニア共和国が成立しました。事実上ポーランドとリトアニアは共通の君主によって統治され、その連邦は16-17世紀にはヨーロッパで最も大きい国となりました。
しかし、周辺国にも警戒され徐々に衰退。18世紀には、一時スウェーデンの支配下になりました。その後、元に戻るも次はロシア帝国の領地となりました。そして、一時フランス帝国軍に占領されるも、再びロシアへ。その後1917年にロシア革命が起き、翌年独立宣言しました。
リトアニアの首都ビリニュスは、東ヨーロッパの中で最もユダヤ人の多い街でした。第二次世界大戦が始まると、ナチス・ドイツ軍によるユダヤ人の迫害が激化していき、ユダヤ人はソ連やアメリカに亡命をしようとしましたが、敵国と見なされ大使館は閉鎖されていました。そこで当時カウナスにあった日本の大使館が独断で日本通過のビザを発行し、日本経由でアメリカに亡命できるようにし、多くの命を救ったと言われています。
第二次世界大戦の結果、1939年にドイツとソ連によって東ヨーロッパは二分され、リトアニアはソ連の属地になると決められました。
1989年にバルト三国の平和抗議活動が起こり、200万人もの人が手を繋いで独立の意志を示しました。そしてようやく1990年、独立回復宣言をし、1991年に独立を果たしました。2004年にNATO、EU加盟しています。
訪れた場所: ヴィリニュス(Vilnius)、シャウレイ(Šiauliai)、カウナス(Kaunas)
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